犬の睡眠時間 早見表|年齢・体格別の目安と「寝すぎ?寝なさすぎ?」のサインの見方

犬の睡眠時間 早見表|年齢・体格別の目安と「寝すぎ?寝なさすぎ?」のサインの見方
気持ちよさそうに眠る犬(犬の睡眠時間 早見表)

「うちの子、最近よく寝ている気がする……歳のせい?それとも、どこか具合が悪いの?」そんな心配でこのページにたどり着いた飼い主さんへ。先に、いちばん安心できる結論からお伝えします。実は、犬の睡眠時間に「これが正解」という決まった数字は、科学的にきっちり決まっているわけではありません。子犬・成犬・シニアという年齢や、体の大きさ、その子の個性で大きく変わるからです。この記事では、まず年齢別・体格別の「めやす早見表」でだいたいの幅をつかみ、そのうえで――時間の長さより確実な「起きている時の様子で見るサイン」の見方を、犬の睡眠を実際に測った研究をもとにまとめました。

この記事のまとめ(30秒でわかる)
  • 睡眠時間に「ひとつの正解」はありません。年齢・体格・その子の個性で大きく変わる「目安の幅」で見ます
  • 子犬がよく寝るのは成長と学びのため。シニアの変化は「総時間」より「質と配分」に出ます
  • 心配は「時間の長さ」でなく、起きている時の様子・他のサインが一緒に変わったかで見ます
  • 「犬はレム睡眠80%で眠りが浅い」は実測の裏づけが見当たらない通説。眠りが浅く見えるのは「多相性」のためです
  • ※ヨーグルトを含め、食べもので睡眠を変えられるという話ではありません。この記事は「眠りの見方」をお伝えするもので、特定の食べものをすすめる記事ではありません

一生の眠りを、そばで見てきて

くわしい話に入る前に、少しだけ私たちのことを。YOGUPOをつくっている私たちには、一頭の犬との暮らしがありました。名前はジョン――社名「YOGUPO」の由来になった、山陰柴犬です。散歩が大好きで、賢くて、リードを外すと走りまわり、名前を呼べば戻ってくる子でした。やがて年をとり、足が弱り、最後は私たちの腕の中で見送りました。

その一生のあいだ、私たちは犬の眠りが年齢とともに変わっていくのを、暮らしの内側から見てきました。子犬のころは遊んでは寝て、起きてはまた遊ぶを一日じゅう繰り返し、年をとってからは昼によく寝て、夜の眠り方が変わっていきました。診察室の外側からは見えない、その変化のひとつひとつには、あとで知った研究と驚くほど符合する「意味」がありました。だからこの記事では、数字で不安を煽るのではなく、その子の一日に寄り添うための「眠りの見方」を、研究の裏づけとともにお伝えします。

犬は1日に何時間眠るのが普通? ―「正解」はなく"幅"で見る

犬の睡眠時間には、「すべての犬に当てはまる正解の◯時間」はありません。ネットの数字がバラバラなのは、誰かが間違っているからではなく、年齢・体格・個性で大きく変わるうえに、「何を睡眠と数えるか」でも数字が変わるからです。まずは出発点として、一般によく紹介されている"目安の幅"を1枚にまとめました。

年齢別 1日の睡眠時間のめやす早見表(24時間の合計・あくまで目安)

ライフステージ 1日の合計のめやす(幅・目安) この時期の眠りの特徴
子犬(〜6か月) 約18〜20時間(諸説あり) 遊んでは寝るの繰り返し。成長と学びの時間
成犬(2〜7歳) 約12〜14時間(出典で9〜15時間と幅) 夜+昼寝。いちばん眠りがまとまる時期
シニア(7歳〜) 出典で割れる(12時間〜18〜20時間) 総時間より「昼に寄り・夜が分断」の質の変化

犬の睡眠時間にひとつの正解はなく、ライフステージで変わる「目安の幅」で見ます(これは一般的な目安で、査読論文で確定した数字ではありません)。

この表から読める発見がひとつあります。子犬18〜20時間 → 成犬でいちばん眠りが落ち着く → シニアで再び動く、という"U字"です。ただし、右側(シニア)の変化は「総時間が増える」というより、「昼に寄り・夜が分断される」質と配分の変化として見るのが実像です(このあと詳しく説明します)。

体格でも目安は変わるといわれますが、こちらは査読論文で体系的に確かめられたデータが乏しく、ほとんどが経験則です。査読で確かに言えるのは「鼻の短い犬は長く眠る傾向」くらい。だから体格の表は、なおさら"幅"で受け取ってください。

体格別 睡眠時間のめやす(経験則の「幅」。査読で言えるのは鼻の短い犬の傾向だけ)

体格 1日のめやす(幅・目安) 根拠と注意
小型〜中型 約10〜15時間(出典でばらつく) 一般的な目安(査読の確定値ではない)
大型 約12〜18時間(出典で4〜6時間差) 一般的な目安。よく動く使役犬は短いことも
短頭種(鼻ぺちゃ) 長めの傾向 査読で言える犬種差。いびきが強い・寝ても疲れが取れにくいなら相談を

体格別の睡眠時間は出典で割れる経験則で、査読で確かに言えるのは「鼻の短い犬は長く眠る傾向」だけ。だから固定の数字でなく幅で見ます。

同じ大型でもよく動く使役犬は短いことがある=体格「だけ」では決まりません。鼻が短い犬種(フレンチ・ブルドッグ、パグなど)は呼吸のしやすさが眠りに影響する傾向が報告されており、いびきが強い・寝ても疲れが取れにくい様子があれば、時間の長さとは別に相談しておくと安心です(Iotchev ほか 2023, Brain Structure & Function)。

※早見表の数字は、獣医療系の解説やペット情報サイトなどで紹介されている一般的な目安をまとめたもので、特定の研究で「この時間が必要」と確定された数字ではありません。出典によって幅が大きいこと自体が、「ひとつの数字に当てはまらなくて当たり前」ということを表しています。

なぜ"長く寝てる"だけでは測れないのか ― 犬の眠りの「中身」

そもそも犬は、人のようにまとめて眠る動物ではありません。20〜30分前後の短い周期で、何度も寝たり起きたりを繰り返します。これを多相性(たそうせい)睡眠といいます。だから「夜に連続で何時間眠れたか」で測ること自体が、犬にはそもそも合っていないのです。

これは古くから繰り返し確かめられています。成犬ビーグルの24時間の脳波を記録した研究では、犬の睡眠と覚醒は約20〜30分の周期で入れ替わることが示されました(Wauquier ほか 1979, Electroencephalography and Clinical Neurophysiology/少数の実験犬での記録で、犬種や環境で幅があります)。また、犬の夜のすごし方を観察した研究では、横になっていた時間は夜のあいだで10〜11時間ほどでしたが、その間も約48〜50分ごとに起き上がって向きを変え、また横になることが分かっています(Houpt ほか 2019, Animals)。「横になっていた時間」は「ずっと眠っていた時間」とは違う、という点が大切です。

私たちが子犬のジョンで見ていた「遊んでは寝て、寝たと思えばすぐ起きる」あの姿は、気のせいでも具合が悪いのでもなく、まさにこの多相性睡眠そのものでした。「眠りが浅い・よく起きる=睡眠不足では?」という心配の多くは、犬の正常な眠り方なのです。

さらに、昼寝と夜の睡眠は中身が違うこともわかってきました。少数の犬をくわしく測った研究では、昼寝は夜の睡眠より浅め寄りで、夢を見る段階(レム睡眠)が少ない傾向がありました(Mivalt ほか 2023, Journal of Neural Engineering/ごく少数例の予備的な研究で、個体差があります)。犬の睡眠は、人と並べて語れる形できちんと測れるようにもなっており、なかでもノンレム睡眠がもっとも安定して観測されます(Gergely ほか 2020, Animals/Reicher ほか 2021, Scientific Reports)。なお、眠っているときに足がピクピク動く・寝言のような声を出すのは、夢を見ているような状態で、多くは正常範囲です(Mondino ほか 2021, Topics in Companion Animal Medicine/ただし激しすぎる・自分を傷つける・起きても続くなどがあれば相談を)。

「犬はレム睡眠80%」は本当?

実際に測った研究では、犬の夜の睡眠はノンレムが主体で、「レム80%」を支持する測定値は見当たりません。眠りが浅く見えるのは、レムの割合ではなく、20〜30分ほどの短い周期で何度も寝起きする「多相性」のためです。

「犬はレム睡眠が約8割で、人とは真逆に眠りが浅い」――この説を、たくさんのサイトが書いています。けれど不思議なことに、その出どころ(実際に測った研究)はどこにも示されていません。一方で、脳波で実測した研究では、夜の睡眠はノンレムが主役で、レムはおおよそ2割前後とされます(Mivalt ほか 2023)。犬の睡眠を非侵襲(体を傷つけない方法)で測った研究でも、ノンレムがもっとも安定して観測されています(Gergely ほか 2020)。

「犬はレム睡眠80%」説と、実際に測った研究の違い

広く言われていること 実際に測った研究では だからどう見る
犬はレム睡眠が約8割で、人と真逆に眠りが浅い(出典は確認できない通説) 夜の睡眠はノンレムが主体。レムは2割前後とされるが研究・測り方で幅があり、固定の数字はない 眠りが浅く見える理由はレム比率でなく多相性。時間にもレム%にも一喜一憂しなくてよい

実測した研究では犬の睡眠はノンレムが主体で、「レム80%」を支持する測定値は見当たりません。ただしレムが何%かは研究や測り方で幅があり、ひとつの数字には決められません。

ここで誠実にお伝えしたいのは、「だから正解は20%だ」と私たちが言い切るのも、また行きすぎだということです。レムが睡眠の何%を占めるかは、測り方や昼夜で幅があり、ある研究ではシニア犬28頭のうちレム睡眠にまで入ったのは15頭だけでした(Mondino ほか 2023, Frontiers in Veterinary Science)。つまり「何%」という固定の数字を当てはめる発想自体が、犬の眠りには合っていません。

「80%」がどこから来たのかははっきりしませんが、生まれて間もない子犬は浅い眠り(レム様の眠り)が主体で、生後3週ごろからノンレムが増えていくことが知られています。この「生まれたては浅い眠りが多い」が、いつしか「成犬もレム80%」へと話がすり替わって広まった可能性があります(断定はできません)。大事な結論はシンプルです。犬の眠りが浅く見えるのはレムの割合のせいではなく、何度も寝起きする多相性のため。だから時間にも"レム何%"にも、一喜一憂しなくて大丈夫です。

子犬がよく寝るのは「成長と学習」のため

ソファで眠る子犬

子犬がよく寝るのは怠けではなく、起きている間に浴びた学びを脳に定着させている時間だと考えられています。だから「寝てばかりで大丈夫かな」と心配しなくて大丈夫。むしろ、その眠りを妨げないことが"育て方"の一部です。

犬でも、睡眠が記憶や学習と関わることが複数の研究で報告されています。コマンドを学んだあとに眠ると、その後の成績が伸びたという研究(Kis ほか 2017, Scientific Reports)や、ノンレム睡眠中に出る特徴的な脳波(睡眠紡錘波)が学びと関連したという研究(Iotchev ほか 2017, Scientific Reports)があります。さらに、うれしい経験のあとに昼寝をすると学習が伸びたという報告もあり(Reicher ほか 2024, Scientific Reports)、「楽しく・褒めて学んで、よく眠る」ことが、子犬のしつけやお留守番の練習にも前向きに働きそうです。ただし、これらはいずれも"関連が見られた"という相関の研究で、「眠れば必ず賢くなる」という因果ではありません

実用的な数字もひとつ。英国の大規模な追跡研究では、生後16週以下のころに夜9時間以上眠っていた子犬は、その後の留守番中の困りごとが少なかったと報告されています(Dale ほか 2024, Animal Welfare)。ただし著者自身が「相関で、因果は今後の研究待ち」と明記しており、「9時間眠らせればよい」というノルマではありません。落ち着いた子だからよく眠れた、という逆向きの可能性もあります。受け取り方としては、子犬が安心して眠れる環境をつくってあげるのは良いこと、というくらいがちょうどよさそうです。

シニアの「寝てばかり」は"質と配分"の変化

日中に静かに横になって休む犬

シニアの変化は「総時間が増える」より、「昼に寄り・夜が分断され・レムが減る」質と配分の変化として見るのが実像です。「最近よく寝てるな」と感じても、それは多くの場合"昼に寝る時間が増えた"という配分の変化で、必ずしも病気のサインではありません。

これを示したのが、鳥取大学の研究チームによる国内の研究です。高齢の犬と若い犬をくらべると、高齢の犬ではレム睡眠が明らかに減り、日中の起きている時間が細切れになり、夜の眠りが分断される=昼に寝て夜に起きる、という配分の変化が見られました(Takeuchi & Harada 2002, Behavioural Brain Research/16〜18歳のごく少数例での研究です)。「シニアが昼によく寝て、夜にソワソワする」現象の、科学的な正体のひとつがこれです。

とはいえ、ここでも慎重に。別の研究では、こうした睡眠の変化は"年齢そのもの"より"認知の状態"と結びついていたとされ、年齢だけで補正すると、はっきりした差にはなりませんでした(Mondino ほか 2023)。つまり「歳をとれば必ず昼に寝て夜起きる」わけではありません。また、昼寝が増えたこと自体はすぐに認知症を意味するものではなく、昼寝が多い犬ほど記憶の成績が低めだったという報告がある一方で、24時間の生活リズム自体は大きく崩れずに保たれていることも多い、とされています(Zanghi ほか 2016, Neurobiology of Sleep and Circadian Rhythms)。個体差がとても大きいので、「昨日より長い」「他の子より多い」だけで慌てる必要はありません。

「寝すぎ?寝なさすぎ?」は時間でなくサインで見る

寝すぎ・寝なさすぎは、時間の長さ"単独"でなく、起きている時の様子・リズム・他のサインが一緒に変わったかで見ます。「何時間以上で病気」という一律の線引きは、研究でも決まっていません。次の両方向のチェックを、ふだんと比べて見てみてください。

「寝すぎ?寝なさすぎ?」両方向セルフチェック(時間でなく「起きている時の様子」で見る)

見るところ まず安心して大丈夫なことが多い 相談を考えるサイン
起きている時の様子 呼べば反応し、遊び・食事・散歩に興味がある ぼんやり・反応が鈍い・名前に気づきにくいが続く
昼夜のリズム 日中は活動し夜は休む、いつものリズム 昼夜逆転・夜に起きて歩き回る・夜鳴きが「だんだん」増える
他のサインの有無 食欲・歩き方・水の飲み方がいつも通り 睡眠の変化と一緒に食欲・歩き方・多飲多尿などの変化が重なる
変化の出方 もともとよく寝る子/昨日はよく動いた等で説明がつく 急に・進行性に変わり、暮らしの変化で説明がつかない

寝すぎ・寝なさすぎは時間の長さ単独でなく、起きている時の様子・リズム・他のサインが一緒に変わったかで見ます。

ポイントは、チェックの全部が「時間」でなく「起きている時の様子」を見ていること。健康な犬は基本的に「昼に活動し、夜に休む」24時間のリズムをもっています(Nishino ほか 1997, Journal of Sleep Research)。だから昼夜が逆転してきたら、時間の長短より、そのリズムの変化のほうに目を向けてあげてください。

こんなときは、かかりつけの先生に相談を

夜に眠らず歩き回る・昼夜が逆転する、といった睡眠の変化が、見当識の混乱・トイレの粗相・人との関わりの減少・不安などと「一緒に・だんだん」出てきたら、シニアでは認知機能の変化(CCD)を含めて相談のサインです。睡眠の変化「だけ」では病気とは言えません。多飲多尿や歩き方の変化が重なるとき、急に大きく変わったときも、時間の長短で自己判断せず獣医師に相談を。

※高齢の犬の認知機能の変化(CCD)は、見当識・人との交流・睡眠・粗相・活動・不安の6つの領域(DISHAA)の変化として整理することが提案されています(Olby ほか 2026, JAVMA/Dewey ほか 2019)。睡眠はそのひとつですが、あくまで複数のサインが進行性に重なったときの目安で、睡眠の変化だけで判断するものではありません。

なぜ睡眠時間はこんなに動くのか ―"幅で見ていい"理由

睡眠時間は、その日の活動量・寝る場所・季節・年齢・その子の個性で、毎日のように動きます。だから他の子と違っても、昨日と違っても、まず慌てなくて大丈夫です。「うちの子は幅から外れてる?」という不安には、"そもそも数字が動いて当たり前"という理由がいくつもあります。

  • その日の活動量と寝る場所:よく動いた日は総睡眠時間が増え、逆に旅行先など慣れない場所では深い眠りに入りにくいことが報告されています(Bunford ほか 2018, Scientific Reports)。ペットホテルや来客で眠りが変わるのは自然なことです。
  • 飼い主さんの生活リズム:犬は人の暮らしに合わせます。ある獣医師は、自分の愛犬が平日は約18時間・休日は約12時間と、在宅リズムで睡眠が大きく変わったと紹介しています。
  • "何を数えた時間か":「24時間の合計か、夜だけか、昼寝を含むか」で数字は丸ごと変わります。飼い主さんの体感による調査と、機械で測った研究でも数字はずれます(Kinsman ほか 2020, Animals)。早見表の数字が出典でバラつくのは、そもそも"別のもの"を測っているからでもあります。
  • 季節・退屈:暑い時期は日中じっとして過ごしやすく、刺激が少なく退屈な日も寝て過ごしがちです(病気でない"寝すぎ"のよくある理由です)。

見るのは「数字」でなく、「いつもと比べて、起きている時の様子が変わっていないか」。これだけで、毎日の小さなブレに振り回されずにすみます。

今日からできる「眠りを守る」関わり

眠りを守るコツは、薬や特別な食べものではなく、"安心して眠れる環境"です。年齢に合わせて、できることはシンプルです。

子犬期

遊んだあとの眠りをそっと見守り、夜の睡眠を妨げないのが基本。落ち着ける寝床(クレートや静かな一角)を用意してあげましょう。子犬は16週ごろはクレート、成長するとベッドを好む傾向も報告されています(Kinsman ほか 2020)。

シニア期

日中はやさしく体や頭を使う関わりを、夜は静かで落ち着ける環境を。日中に体や頭を使う関わりが、シニアの夜の眠りにも良い形ではたらきうるという予備的な報告もあります(Taylor ほか 2026, GeroScience/確立した方法ではなく、病気を防ぐ話でもありません)。昼夜のリズムが大きく乱れてきたら相談を。

鼻の短い犬種

短頭種は呼吸のしやすさが眠りに影響しやすいタイプ。いびきが強い・寝ても疲れが取れにくい・暑い日にぐったりといった様子は、運動量や睡眠時間の問題というより体のサインのことがあります(Iotchev ほか 2023)。気になれば早めに相談を。

寝床の場所や室温などの環境づくりは、各社で「これがよい」とされる数字もまちまちです。あくまで一般的な目安として、静かで・薄暗く・暑すぎない場所を用意してあげれば十分なことが多いでしょう。

【作り手から】1日の終わりの、ひと匙のごほうびに

ごはんにかけたYOGUPOを喜ぶ犬

私たちYOGUPOは、犬専用のヨーグルトを小さな工房でつくっています。睡眠や眠りに役立つ製品ではありませんが、「お散歩のあとや1日の終わりのお楽しみにしている」「ごはんのトッピングにしている」というお声をいただくので、作り手として事実だけ、正直にお伝えします。

「カリカリだけでは食べず困っていたところ、ごはんにかけてあげると大喜びで食べてくれました。今では容器を見せただけで喜びます。」

― 廉ちゃんの飼い主さん(YOGUPOレビューより)

YOGUPOは、原料に鳥取県産の牛乳を使い、犬が苦手な乳糖を、チーズ由来の酵母で99.9%まで分解しています(乳糖の分解率は社内および第三者検査機関による計測)。カロリーは100gあたり71kcal(公式商品ページの栄養成分より)。シニアになって食が細くなってきた子の、ごはんのトッピングとして使っていただく方もいます。

YOGUPOは、睡眠のための製品ではありません。あくまで毎日の食事の、ちょっとした楽しみのひとつです。与える量や進め方で迷うときは、かかりつけの獣医師に相談すると安心です。

※上記は個人の感想・観察例で、特定の効果を保証するものではありません。食いつきには個体差があります。気になる様子があるときは獣医師にご相談ください。

よくある質問

犬は1日に何時間くらい眠りますか?

ひとつの正解はなく、子犬は約18〜20時間、成犬は約12〜14時間(出典によって9〜15時間と幅があります)、シニアは再び増えたり分断されたりと、年齢・体格・その子の個性で大きく変わる「目安の幅」で見ます。これらは一般的な目安で、査読論文で確定した数字ではありません。

犬は「レム睡眠が多くて眠りが浅い」って本当ですか?

実際に測った研究では、犬の夜の睡眠はノンレムが主体で、「レム80%」を支持する値は見当たりません。眠りが浅く見えるのは、レムの割合ではなく、20〜30分ほどの短い周期で何度も寝起きする「多相性」のためです。

子犬が寝てばかりです。大丈夫でしょうか?

子犬がよく寝るのは、成長と学びを脳に定着させる時間だと考えられています。生後16週以下で夜9時間以上眠れていた子は、その後の困りごとが少なかったという報告(相関)もあり、安心して眠れる環境をつくってあげるのは良いことです。

シニア犬が日中によく寝るようになりました。理由は?

シニアでは「総時間が増える」より、「昼に寄り・夜が分断され・レムが減る」といった質と配分の変化が見られることがあります(個体差が大きく、歳だから必ずそうなるわけではありません)。昼夜逆転や夜鳴きが、見当識の乱れや粗相など他の変化と一緒に進むときは相談を。

睡眠時間が日によって違います。問題ありますか?

睡眠時間は、その日の活動量・寝る場所・季節・年齢・その子の個性で毎日のように動きます。他の子や昨日と違っても、起きている時の様子がいつも通りなら、まず慌てなくて大丈夫です。

この記事のまとめ

  • 睡眠時間に正解はない=年齢・体格・個性で変わる「目安の幅」で見る
  • 子犬は成長と学習のためによく寝る/シニアの変化は「質と配分」
  • 「犬はレム80%で浅い」は通説。浅く見えるのは多相性(何度も寝起き)のため
  • 心配は時間でなく起きている時の様子・他のサイン・進行性で見る
  • 気になるときは時間の長短で自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談を

犬の食事や与え方の基本は犬にヨーグルトを与えるときの完全ガイドでまとめています。年齢ごとの体の変化は犬の年齢 人間換算 早見表、活動量と眠りの関係は犬の散歩 時間の目安 早見表、シニア期の食の工夫はシニア犬の食の工夫もあわせてどうぞ。

毎日のごはんに、ひとさじのごほうびを
YOGUPOは、鳥取県産牛乳でつくり、犬が苦手な乳糖を99.9%まで分解した飲むヨーグルト(乳糖の分解率は社内および第三者検査機関による計測)。100gあたり71kcal。レシピは獣医師とヨーグルト専門店の監修(製品設計の監修)のもとつくっています。お散歩のあとや1日の終わりの、ちょっとしたごほうびのひと匙にどうぞ。初回は送料無料・全額返金保証つき。
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この記事の調べ方(方法論)
この記事は、PubMedで公開されている査読論文(犬の睡眠を実際に測ったポリソムノグラフィ・脳波・活動量・行動の研究)を執筆者が直接読み、引用した数値を原典と照合して書いています。一方、「1日◯時間」という年齢別・体格別の目安は、ペット情報メディアや獣医監修ブログ(査読論文ではない情報)で数字が割れているため、特定の数字を断定せず"目安の幅"として示し、査読論文で確かに言えることだけを断定しました。なお、YOGUPOのレシピは獣医師(若山動物病院)とヨーグルト専門店(三朝ヨーグルト)の監修のもと設計しています(監修範囲=製品設計)。

参考にした主な研究
・Wauquier A, et al. 1979. Electroencephalography and Clinical Neurophysiology.(PMID 88329・犬の睡眠覚醒は約20〜30分周期=多相性)PubMed
・Houpt KA, et al. 2019. Animals.(PMID 31615005・夜も約48〜50分ごとに起き直す/横臥≠睡眠)PubMed
・Mivalt F, et al. 2023. Journal of Neural Engineering.(PMID 37536320・昼寝は夜よりレムが少ない傾向・少数例)PubMed
・Gergely A, et al. 2020. Animals.(PMID 32466600・非侵襲PSGはノンレムが最も安定して観測)PubMed
・Reicher V, et al. 2021. Scientific Reports.(PMID 34552141・家庭犬の午後の昼寝のPSG)PubMed
・Mondino A, et al. 2021. Topics in Companion Animal Medicine.(PMID 33556640・犬の睡眠障害の総説)PubMed
・Kis A, et al. 2017. Scientific Reports.(PMID 28165489・犬で睡眠依存的な記憶の定着を示唆)PubMed
・Iotchev IB, et al. 2017. Scientific Reports.(PMID 29021536・睡眠紡錘波が学習と関連)PubMed
・Reicher V, et al. 2024. Scientific Reports.(PMID 38664506・うれしい経験+昼寝で学習が向上・相関)PubMed
・Dale FC, et al. 2024. Animal Welfare.(PMID 39703219・夜9時間以上眠った子犬は留守番の困りごとが少・相関)PubMed
・Takeuchi T, Harada E. 2002. Behavioural Brain Research.(PMID 12385805・鳥取大学/加齢でレム減・昼睡眠増・夜分断)PubMed
・Zanghi BM, et al. 2016. Neurobiology of Sleep and Circadian Rhythms.(PMID 31236491・昼寝の多さと記憶の逆相関/概日リズムは保たれやすい)PubMed
・Mondino A, et al. 2023. Frontiers in Veterinary Science.(PMID 37187924・シニア28頭中レム到達15頭/加齢単独は補正後非有意)PubMed
・Dewey CW, et al. 2019. Veterinary Clinics of North America: Small Animal Practice.(PMID 30846383・CCDは8歳超で14〜35%・睡眠覚醒の乱れ)PubMed
・Olby NJ, et al. 2026. JAVMA.(PMID 41442884・CCD診断ガイドラインDISHAA)PubMed
・Taylor TL, et al. 2026. GeroScience.(PMID 42126808・体を使う関わりでCCD犬の睡眠スコアがやや改善・予備的)PubMed
・Iotchev IB, et al. 2023. Brain Structure & Function.(PMID 37742302・短頭種は長く眠る傾向・呼吸の影響)PubMed
・Nishino S, et al. 1997. Journal of Sleep Research.(PMID 9377531・健康な犬は昼活動・夜休息の24時間リズム)PubMed
・Kinsman R, et al. 2020. Animals.(PMID 32664232・子犬の睡眠は日中/夜/24時間で別物・飼い主回答)PubMed
・Bunford N, et al. 2018. Scientific Reports.(PMID 29740040・活動量と寝る場所で睡眠が変わる)PubMed
・「1日◯時間」の年齢別・体格別の目安は、複数のペット情報サイト・獣医監修ブログを参照しました(査読論文ではありません)。
・YOGUPO 公式商品ページ(栄養成分)・お客様レビュー(2024-2026)

更新履歴:公開日 2026-06-28/最終更新日 2026-06-28/更新内容:初版公開
免責:本記事は一般的な情報提供を目的としたもので、診断・治療に代わるものではありません。睡眠時間の目安はあくまで一般的なめやすです。愛犬の眠りや様子で気になることがあるときは、時間の長短だけで自己判断せず、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。