研究が示す食事回数と長生きのヒント

研究が示す食事回数と長生きのヒント

「犬のごはんは1日2回」が定番ですが、1日1回にすると病気が少ない傾向がある、そんな調査結果が発表されました。アメリカの大規模プロジェクト Dog Aging Project がまとめた最新データを紹介します。

1. 24,000匹を調べた長期健康調査

  • 対象:アメリカの成犬 24,238頭
  • 方法:飼い主が年1回アンケート提出+獣医の診断データ
  • 食事スタイルの割合 ─ 1日2回 56%/自由に食べる 36%/1日1回 8%
  • 研究内容の参考文献はこちら
比べた項目 1日1回ごはんの犬で多かったこと
認知機能の衰え 起こりにくい
お腹の不調 少ない
歯の病気 少ない
関節や腰の痛み 少ない
腎臓・肝臓など内臓病 少ない

関連が見つかった段階で、原因が1日1回の食事そのものかは今後の研究が必要です。

2. 1日1回が良いかもしれない2つの理由(推測)

  • 胃腸を休ませる時間が長い ─ 胃腸がしっかりリセットでき、体の修復が進みやすい。
  • 食べ過ぎを防ぎやすい ─ 摂取カロリーが抑えられ、肥満や関節への負担が減る。

3. 1日1回に向かない主なケース

  • 成長期の子犬、消化力が落ちたシニア犬
  • 糖尿病や膵炎など持病がある犬
  • 胃捻転リスクが高い大型・深胸犬種
  • 高い運動量が必要なスポーツ・作業犬
  • お薬を1日数回フードと一緒に飲む犬

4. 食事回数を変えるときの安全ステップ

  1. まず獣医師に相談し、体調や既往症を確認
  2. 2回 → 1.5回 → 1回と7〜10日かけて段階的に減らす
  3. 体重・便の状態・元気さを毎日チェック

5. 調査に参加してみたい場合

Dog Aging Projectは米国内在住なら犬種・年齢を問わず参加可能。年1回のオンライン質問に答えるだけで、あなたの愛犬のデータが研究に役立ちます。詳しくは 公式サイトへ。

6. まとめ

  • 1日1回ごはんの犬は病気が少ない傾向があるという大規模データが公開された。
  • ただしまだ「関連」が示された段階で、全ての犬に当てはまるわけではない。
  • 回数を変えるときは獣医師と相談し、ゆっくり様子を見ながら行うこと。

愛犬に合った食事回数は犬ごとに違います。最新研究を参考にしながら、わんちゃんがいちばん元気でいられる方法を見つけてあげましょう。